コブ斜面・ラインどりのすべて

こんにちは、小保内です。

コブ斜面のラインどり

よく聞く言葉ですよね。

このラインという言葉に非常に疑問を感じておりまして、特にコブで発射してしまう方には、ラインで通り道をイメージするということをおすすめしていません。

では、ラインどりではなく、どのようにイメージするかというと、

『ポイント打ち』

になります。

コブの壁を山に例えて、壁の出口付近を1合目、壁の入り口付近を10合目というように目印を付けます。

この図では、左の壁だけにポイントを打ってますが、実際は次の右の壁にもこのポイントを打ちます。

ズルドンで滑りたいなら、2合目とか3合目を狙い、バンクっぽく滑りたいなら8合目とかを狙います。

・左の2合目から右の2合目
・左の8合目から右の8合目

といったように、点から点へ移動するイメージで滑ります。

点は大きな点で大体の目印で構いません。

あくまでも壁から壁への移動として点のイメージを持つ事が大事です。

ゆっくり滑る場合は、この狙ったポイントに対して谷足のブーツがぶつかるイメージで滑っていきます。

これを線でイメージすると、まるでその線をなぞらなくてはいけないような気持ちになりやすく、ズレを思い通りに発生させられなかったり、コブから受ける力を感じられなく暴走する。発射するということに繋がりやすい。

コブのラインを作成するときにショートポールを立ててコブを作っていく光景を見た事がある方もいるかと思います。

あのイメージをコブが大きくなっても持ち続けることが大切です。

そして、ステップアップの方法としては、

1・ポイント打ち
2・奥行きを使う
3・ラインどり
4・ダイレクトライン

というようにステップアップを踏むわけですが・・

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◆ポイント打ち

ブーツから狙った場所に当たる まず、低速で滑る場合には、狙った○合目にブーツからぶつかるように練習していきます。

つまり、ぶつかる前にはターンがすでに終了していて、ズレがより大きく発生します。

落差の少ない10合目から練習してもいいですし、斜面の下にズレを長く使える2合目から練習していってもOKです。 両端を練習して、最終的には5合目付近にぶつかれるように練習していきましょう。

◆奥行を使う

1合目〜10合目という横のポイントに加え、5合目〜10合目までは壁の奥行きを使えるようになるとさらに滑りの幅が広がってきます。

加えて、ダイレクトラインにチャレンジしようとした時に、この奥行きを使える事が大切になりますので、ぜひ練習しておいてください。

奥行きを使えると、斜度の無い部分を長く使う事になるため、よりスピードを抑えた滑りが可能になります。

▼5合目〜10合目に向かって奥行きが使いやすくなる

◆ラインどりトップから

ブーツからぶつかる事になれてきたら、次のステップは、壁にトップが触れてからターンをするイメージに変えていきます。

壁にぶつかる前にターンが終了しないため、ズレが大きく見えないというメリットがあります。

これができるとズルドン脱却と言っていいでしょう。

最初は恐怖心も増すと思いますので、落差の少ない10合目付近から感覚を掴んでいきましょう。

ブーツから当たる時は、10合目と2合目両サイドから練習してきましたが、トップから当たる場合は、10合目から、9合目、8合目、7合目・・ というように少しずつ狙うポイントを下げてきてください。

3合目、2合目付近はスピードも出ますので、注意してください。

◆ダイレクトライン

ブーツから当たる、トップから当たるまでできたら、いよいよダイレクトラインにチャレンジしてみましょう!

ダイレクトラインは、壁を向いてぶつかっていくようなラインになります。

そして、壁を乗り越えてからターンが終了するようなイメージになってきます。 トップから当たる時よりもさらにターンの終了ポイントが奥になります。

コブから非常に大きな衝撃をうけるため、スキーを大きくズラさなくても減速することができたり、スキーがたわむ事で、その返りを利用してキレのある滑りを見せたり。といった事が可能になります。

1コブずつチャレンジしてみましょう!

作成者: 小保内 祐一

コブ初めての方、初心者の方にわかりやすい情報発信を心がけています。 ご質問などありましたら、お気軽にどうぞ!

4件のコメント

  1. 70歳昨年よりコブ頑張ってやってます。
    大変有効な情報ありがとうございます。
    一つ聞きたいのですが、左のポイントは何となく分かるけど右がぼやけたり、左右を意識すると訳が分からなくときがあります。
    左側だけとか右側だけを意識して滑るようなことはありますか。

    1. 滝沢さま

      コメント頂きありがとうございます。
      連続して滑ると場所がわからなくなるというパターンは結構あるみたいですね。
      右からスタートして左のコブをクリアする。
      左からスタートして右のコブをクリアする。

      といったように、1個ずつ練習してみて、くっつけてみたらいかがでしょうか?

  2. 63歳。こぶ斜面攻略のイメトレに活用しています。暴走せずに余裕の動きでゆっくりと滑り降りることが目下の目標です。

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